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戦国の世、武士達はいかに戦ったか
上泉信綱伝

新陰流軍学 『訓閲集』

●書籍
●A5判/上製
●336ページ
●3,024円(税込)
●ISBN 978-4-7899-0071-3
●2008.06.30 発行
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この商品の特長

戦国の世、武士達はいかに戦ったか。戦国武将の虎の巻であり、日本最初の兵法書『訓閲集』を初めて公開。新陰流剣術の祖として知られる上泉伊勢守によって伝えられた、武術愛好家、戦国史、軍学・兵学に興味のあるすべての人、必読の原典。

著者の紹介
赤羽根 龍夫 解説
神奈川歯科大学教授(哲学)。主な著書に『日本文学を哲学する』、『徳川将軍と柳生新陰流』、『宮本武蔵を科学する』(いずれも南窓社)、『柳生新陰流を学ぶ』(スキージャーナル)など。柳生新陰流剣術の春風館道場門人であり、春風館関東支部長として大学の古武道講座や一般向けの柳生新陰流稽古会を主宰している。
赤羽根 大介 校訂
神奈川歯科大学助教(体育学)、柳生新陰流師範。主な著書に神戸金七編『柳生の芸能』(校訂)、『新陰流(疋田伝)の研究』(ともに春風館文庫)がある。ほかに『DVD版 柳生新陰流を学ぶ』(スキージャーナル)の演武を担当。春風館関東支部指導員として、大学の授業や市民講座で柳生新陰流を教えている。

主な内容

『訓閲集』は、戦陣の組み方、太刀・槍の使い方、馬上での戦い方、武器・武具、城の攻め方・守り方、さらには築城法、吉凶の知り方、諜報まで、戦国時代の戦いに関するすべてを網羅した貴重な文献である。本書は新陰流剣術の創始者として知られる上泉伊勢守信綱が、平安時代の初めに成立した『訓閲集』を受け継ぎ、弟子の疋田豊五郎から熊本細川藩の新陰流師範である林家に伝授され、その後、名古屋春風館道場へと渡ったものを原本とし、校訂、解説を加えたものである。剣道・武術愛好家、戦国史、軍学・兵学に興味のあるすべての人にとって必読の原典といえる。

  【目次】
   解説
   巻一 「発向」
   巻二 「備え與」
   巻三 「斥堠」
   巻四 「戦法」
   巻五 「攻城・守城」
   巻六 「士鑑・軍役」
   巻七 「築城」
   巻八 「甲冑・軍器」
   巻九 「軍器」
   巻十 「実検」
   巻十一 「日取り」
   巻十二 「気伝」

『訓閲集』とは
『訓閲集』は、平安時代の初め、大江維時が唐からいくつかの兵書を持ち帰り、陰陽五行説と結びつけて作成したものと伝えられる。後三年の役(1087年)で奥州の乱を鎮圧して名をあげた源義家は、大江の後裔から相伝を受けた『訓閲集』によって兵法を学び、その後弓馬礼法によって室町幕府に使えた小笠原家に代々伝わった。小笠原家の末裔、小笠原氏隆から『訓閲集』の相伝を受け、新たな工夫を加えたのが上泉信綱である。

上泉信綱伝『訓閲集』の特徴
この上泉信綱伝『訓閲集』は、「上野一本槍」といわれ数々の戦闘で勇名をはせ、また新陰流剣術を大成した上泉信綱の、戦場における実戦経験の中での、太刀や槍の使い方、馬上での戦い方や城攻め、籠城の仕方が具体的に描かれているところに大きな特徴がある。戦国時代に軍学は大盛況をみるようになる。上泉信綱は嫡子の秀胤に新陰流剣術と共に新陰流軍学を相伝し、秀胤は武田信玄に仕えた岡本半介にそれを伝え、半介の弟子で徳川家康の家臣・小幡景憲は、『甲陽軍鑑』に描かれた信玄の戦法と『訓閲集』的軍配を合わせて甲州流軍学を大成した。そこから北条流や山鹿流などの近世軍学が誕生し、各藩はこぞって軍学者を重用したが、島原の乱以降は泰平の時代となり、軍学は武士の教養となる。戦国武将が実際に戦場で使った「虎の巻」というべき軍学書は『訓閲集』が最後であったといえるかもしれない。

初めて世に出る実戦軍学
これまで上泉伝の軍学集は、岡本半介を経て江戸時代の軍学各派に伝わったもの、および秀胤の子の義郷によって岡山・鳥取の池田藩に伝わったものの二系統しか確認されていなかった。疋田豊五郎によって伝えられた本書は、この二系統の伝書と比べて、実戦に即した戦法が多く記載されているのが特徴である。それは、上泉信綱が、自らの実戦経験をもとに手を加えたものであると思われる。


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新陰流軍学『訓閲集』―上泉信綱伝

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